病院勤務医女医のロジカル?妊活、妊娠、育児、投資

勤務医です。自分が普段『とってもよい!』と思ったことを人に紹介することが大好きなのでそんなブログを作ります!

生まれてくる女の子の将来が不安

最近は気が向いたら、わが赤子向けの絵本?読み物?を書いています。

一冊から絵本にできるサービスとかAmazonにあるようなので。

 

 

我が子は女の子なのですが、

実はこのことを知った時、私はショックでした。

 

なぜか。

これから一体どのくらいの苦難があるのだろうと心配ばかりしてしまうから。

 

男の子にももちろん苦難はあるだろうけど、

女の子で不安なのはやはり

 

❶性犯罪にあうリスク

潜在的教育格差のリスク

❸ホルモンと環境による男子との自意識格差

❹仕事の選択バイアス

❺外見至上主義からの脱却が出来るか

❻仕事上セクシャルハラスメントにあうリスク

❼仕事を得てから子供を持つかどうかのリスク

 

 

上野千鶴子さんの東大の祝辞が話題になりましたが、今は本当に男女で平等とは言えない環境で、これが20年経ったところで、

恐らく日本は変わっていない。

それが私の予想です。

 

だから、女の子だとわかった時、

ズーンと沈んでしまって、男の子ならしなくていい苦労を、私の子供はしてしまうんだ。

このまま日本に居ていいだろうか。

教育はどうしていこうか。

まだ子供が10センチくらいの時から悩み始めてしまったのです。

 

 

 

きっと男の子以上に、事前に教え、考えておかなければいけないことが沢山あるはずです。

 

 

私は母に、

『女の人は必ず手に職をつけなさい』

『お母さんも明治生まれの父からそう言われて手に職をつけたよ』

と小学校の時から言われて育ちました。

(但し教育熱心ではなく、受験もさせず、塾などは入れられず完璧放置だったけど)

 

その頃から、手に職といえば医者か弁護士しか思いつかず、生物系の勉強が好きだったので取り敢えず中学生からは医者になろうと決めてしまいましたが…

 

 

❶性犯罪にあうリスク

私が初めて痴漢と遭遇したのは小学2年生の時。東横線で。露出魔や路上痴漢含めて小学生だけで5回は性犯罪の被害にあった。

友人は小学1年生が初めてだという。

高校生になったら逆にやっつけてやるくらいの心構えで竹刀を持ってたら殆ど痴漢に合わなかった。

しかし、普通に生活してて路上で卑猥な言葉を叫んでくる男、車や自転車から胸に突然伸びてる手!そしてエスカレーターで盗撮する男。本当に捕まえたくても捕まえにくい卑劣な犯罪がすごく多いのだ。

稀に会ったことがないという猛者もいるが、都内でそんなことが可能なのだろうか?

おとなしい格好をしているのは逆にリスクなので、姿を注意しても仕方ない。変態にあったら恥ずかしがらずとにかく直ぐに周りの大人に助けを求めるように育てたい😢

 

 

潜在的教育格差のリスク 

私は小中学校で男女格差を感じたことは無かったし、高校もリベラルな高校だったので大学までは全く男女差を感じずに育ってきた。

だけど世の中にはまだまだ女子は理系が苦手だというバイアスもあるし、そういう潜在意識の植え付けをしないように心がけたい。

 

❸ホルモンと環境による男子との自意識格差

『LEAN IN』を読んで最も強く納得したのが、男女の自己肯定感の格差だ。私の男性同僚も、

何故君がそんなに自信満々なの?という人は本当に多い。女の人は自己肯定感がやや低く、慎重すぎるところがあってチャンスを逃しがちであること。

これは生物学的な違いなのか、社会的な違いなのかハッキリしないのだが、厳然とある事実なので、事前に女性は知っておくべきだと思うから。

 

❹仕事の選択バイアス

誰かをサポートする業務をしたいというならそれでもいいが、生産的なやりがいのある仕事を見つけて欲しい。ただし、女性が少ない仕事はやはり環境が悪い。上司からの期待もかけられづらい。例えば女性の多い産婦人科や麻酔科は、子育て中の女医も男医と同じように働けるようシフト制がしっかり整っていることが多いのには驚いた。私がいるような外科は専業主婦を持つ男医が思う存分やりやすいようにシステムが組まれていて、だらだら残って仕事をする医師が評価される傾向がある。体制や考え方がとにかく古い。これを1人で変えていくのは骨が折れる。

 

❺外見至上主義からの脱却が出来るか

女性は顔について子供の頃から言われるリスクが高いし、体毛についても女性の方が求められることが多い。きっとどこかで悩むだろう。

私も思春期にアレコレ悩んでどれだけ時間を無駄にしたか。

そんな時に適切にポジティブなアドバイスができるようにしたい。綺麗なことは楽しいし、おしゃれも楽しんでほしい。でも外見というちっぽけなことで悩まなくていいように、どうやって育てていけばいいのかな。

実際に直面しないとわからないけど、なるべく世間からの評価とあまりに乖離しすぎない程度に肯定感を持って接していきたい。

 

 

❻仕事上セクシャルハラスメントにあうリスク

働き方だけは男女平等の働き方と言われがちな医師の世界で私も何度あったことか。

『先生は女の子だから教えてもねぇ』『女の子にこんな仕事できないでしょ』飲み会では部長の隣に座らされる。お酌をさせられる。触られる。特定の上司にしつこく食事に誘われる。抱きつかれる。出張先のホテルに乗り込まれる。女医にだけ生意気だと突っかかってくるパワハラジジイも。中堅になるまでどれだけ辛かったか。

自分も悪いのかもと思わないように、あらかじめ教えておきたい。自分が悪くないことに気づくのはかなり時間がかかる。

 

 

❼仕事を得てから子供を持つかどうかのリスク

子供を持つためには、生物学的にやはり35歳までに持つことが必要だと思う。しかしそれまでに恋愛をして、生涯のパートナーを見つけて、

子供を産むとなれば、妊娠初期から含め、少なくとも1年、もしくは2年弱、身体が仕事をできる状態でなくなること、いつまでキャリアを積むのか、その時点で産後戻った時に戻れるだけのものがあるのか。男性にはほとんどいらない心配を女性はしなくてはいけないのです。

 

 

だから、女の子の子育ては、私は気が重い。